2017.04.24 【英語学習】 知っているけれど使えないgetの使い方
どもどもCaptainです。
今回はよく見かけるける上に、日本の学校でも習っているはずのgetの使い方について。getは実はとても奥が深いです。手に入れるって機械的に覚えてしまうのではなくgetの持つイメージを理解しましょう。
まずはこの例文を見てください。
He got angry.(彼は怒った)
これが基本。皆さんも中学か高校で習ったんじゃないでしょうか。getは状態を手に入れるというイメージ。だからこういう表現でも使われます。get angryで怒るという熟語として覚えてるのはもったいないです。怒るという状態を手に入れる→怒るという仕組みを覚えれば他にもいろいろと使えるんです。
My wallet was stolen.
I got my wallet stolen.
どちらも財布を盗まれたということをあらわしています。でも会話で出てくるのは圧倒的に後者。前者は客観的に事象をあらわしているだけ。後者は事象をもっと生々しく強調して伝えているんです。だから主観が多少なりとも入る会話で使われるんですね。日本語にしてみるとこういう感じになります。
財布を盗まれた。
(ねぇ聞いて!)財布盗まれちゃったんだよ。
ちょっと極端ですけど僕の中ではこういうイメージになります。
次の例いってみましょう。
I was used to eating a balut.
I got used to eating a balut.
最初のbe動詞を使っている方は慣れている状態をあらわします、「バロットを食べられる」的な感じ。単に食べられるという事実を述べているだけ。一方で後者は慣れている状態を得たことをあらわすので「バロット食べられるようになった」的な感じになります。時系列で並べてみるとこんな感じになります。
I was not used to eating a balut.(バロットは無理!)
I was getting used to eating a balut.(バロットに段々慣れてきた)
I got used to eating a balut.(バロットを普通に食べられるようになった)
I’m used to eating a balut.(バロット普通に食べてる(既に慣れている))
日本語は時制(過去、現在、未来など)にあまりこだわらない言語なのですが、英語はかなり厳しい言語です。昔知り合いのイギリス人に英語教えてと頼んで一緒に行動していたことがあるんですけども、時制で散々注意されたことがあります(笑) それは少しの違いでこれだけ意味合いが異なってくるからなんですね。
ちょっと脇道に逸れますが、「バロット」皆さんご存知でしょうか?
フィリピン人の中でも好き嫌いの激しいもので、アヒルの有精卵を蒸した料理になります。美味しいというフィリピン人でも明るいところで食べるものじゃないという人もいるくらい見た目が危険な食べ物です(笑) Google検索はしないほうがよろしいかと思いますが、興味のある人は調べてみてください。
僕は見た目で食べられないんじゃなくて、味が濃すぎてダメでした。15あたりだと鶏の卵の黄身をさらに濃厚にしたような味で見た目もそこまでグロテスクじゃないんですけれどとにかく味が濃くて僕は全部食べきるのは無理かなと感じました。ちなみに15という数字は産み落とされてからの日数をあらわしてまして、他には18とか21があります。バロット好きなフィリピン人でも21は無理という人が結構います。
日本に帰ってきてからの土産話のネタにはもってこいなので、チャレンジしてみたい人は講師にI’m interested in balut. I’d like to go eat balut together.と言って見るといいですよ。ちなみにgo eatという形、ちょっとおかしいと思いませんか? そう文中に1つしかないはずの動詞が2つ続いているんです。これは会話で頻出するのですがgo and eatのようにandが省かれた形になります。フィリピンでは映画が安いので見に行ってみたい、でもちょっと一人で行くには敷居が高い。そんなときはこう言います。
Let’s go see a movie. Could you come with me? If you don’t mind, I’d like to watch ●●.(映画見にいこう、一緒にきてくれますか? もしよければ●●が見たいんだけど…)
最初に出てくるgo seeもgo and seeのandが省かれた形になります。映画は通常watchですがgoと組み合わせるときはseeも普通に使いますので間違いにはなりません。
かなり脇に逸れてしまいました。元に戻しましょう。
getのこの使い方は基本的には過去の体験などを話すとき、生々しさを増すためにつかいます。体験を強調したいときにとても役立つので是非使ってみましょう。
それでは、今回はこのへんで。
See ya!
Captainでした。